「金パラ」逆ザヤ問題 抜本的解消を求める要請書名にご協力ください

次期改定に向けて、金パラ「逆ザヤ」の抜本的な解消を求める要請署名にご協力ください!!

 歯科治療に欠かすことのできない金属材料である 金銀パラジウム合金(金パラ)の価格が高騰 を続け、歯科医療機関での 購入価格が保険償還価格を上回るいわゆる「逆ザヤ」の状況が長期間にわたり続いています。

 保団連の調査によれば、4月~6月の購入価格は平均98,370 円で、30 グラムあたりの告示価格80,040 円に対して 18,330 円、2割を超える大きな「逆ザヤ」となっています。2021年10 月には随時改定Ⅰが実施されますが、改定価格も2,951 円(88,530 円)で、実態にはまったく見合わない「逆ザヤ」前提の改定 です。

 現行の「随時改定」は、下記などの問題があります。

(1)価格の参照時期から改定実施までに大きなタイムラグがある。

(2)価格の変動率が一定未満(Ⅰは5%、Ⅱは15%)では改定が実施されず、価格乖離の長期化が起こる。

(3)随時改定は金パラの実勢価格に基づかず、素材(金、銀、パラジウム)となる貴金属価格の変動に基づいた机上の試算価格にすぎない。そもそも、金パラの市場実勢価格を定期的に把握する仕組みが存在せず、実態を検証するデータもない。

(4)2年に1度の金パラの市場実勢価格調査は非公開であり不透明である。

 厚労省も全国の歯科医療関係者の声におされ、2022 年度診療報酬改定の課題として認識し、中央社会保険医療協議会(中医協)のテーマにしています。

皆様の声を国政に届けるためにも、ぜひ要請署名にご協力ください。