新型コロナウイルスの影響に関する報道ご協力のお願い

報 道 関 係 各 位

日頃より、迅速で正確な報道のためにご尽力されていることに心より敬意を表します。

私ども茨城県保険医協会は、県内の医師・歯科医師2100 人余で構成する団体であり、県民・国民医療の向上に向けて様々な活動を進めております。

新型コロナウイルス感染拡大が続く中、医療現場は疲弊しています。中核病院、保健所、そして一般医療機関も疲弊しています。別紙のアンケート調査でも、一般医療機関や医療機関職員に対する風評被害が明らかになっています。

つきましては、下記の点に関しまして、報道を通じてご協力を頂きたくお願い申し上げます。

1.発熱等が続く場合、来院前に必ず電話連絡を

風邪症状や発熱が続いている、または倦怠感や息苦しさがある場合、医療機関を受診する前に必ず電話連絡をしてください。医療機関には新型コロナウイルス感染症が重症化しやすい、糖尿病や心不全等の患者が数多く受診しています。万が一、新型コロナウイルスに感染していた場合、定期受診している患者に感染をさせる可能性があります。

医療機関側は事前に情報を把握することで、来院時に適切な対応をとることができます。

2.不確かな情報に基づく行動は行わない

この間、「医院に行くと、新型コロナウイルスに感染する」といった医院への風評被害や医療従事者への風評被害が発生しています。最前線にいる医療従事者も不安を抱えながら、出来る限りの感染対策を行い、感染しない・させないための取り組みを行っています。医療従事者の尊厳を守ることが求められます。医療従事者やその家族に対して「奥さんは医療関係者だから、コロナウイルスを持ってくるのでは」「あの子のお母さんは病院勤務だから遊んではいけない」といった心無い発言があります。

不確かな情報を発信することは、医療従事者の士気の低下、患者減少による医療機関の経営危機、ひいては地域医療崩壊を招く可能性があります。

最近はSNS による情報拡散が容易に行えますが、不確かな情報を発信しない、不確かな情報を信用しないことも必要です。

3.冷静になって、正しく恐れる

現在、『医療機関に行く=新型コロナウイルスに感染する』という差別的な風潮が少なからずあります。それによる受診控えや、受診控えによって以前より症状が悪化するようなケースも出てきています。慢性疾患を抱える方は症状を悪化させないため、定期的な診察や検査、投薬が必要です。

症状が悪化することで免疫力が低下し、ウイルスに対抗できない状態になることがあります。