5/1：健康保険証廃止に関するアンケート(県民意向調査)

　この度、茨城県社会保障推進協議会と共同で、「健康保険証廃止に関するアンケート調査（県民意向調査）」を行いました。
　ご存知のとおり、政府は健康保険証の廃止を定める改正マイナンバー法の施行期日を2024年12月2日とすることを閣議決定しています。これにより、2024年12月2日以降、健康保険証は廃止され、医療機関を受診する際は、基本的にマイナンバーカード（※マイナ保険証）による受診が求められます。
　これまで、弊会では、医療機関受付等でのマイナ保険証利用によるトラブル調査・報告を行ってきましたが、今回、医療機関を受診する側（地域住民）が、健康保険証廃止をどのように捉えているかについて、アンケート調査を行いました。
デジタル化推進は時代の流れではありますが、国民皆保険制度を維持存続させるためには、健康保険証の利用を継続していくことが必要であると考えます。
　以下、調査結果を報告します。

【調査方法】

　実施期間：　2024年 1月 ～ 2月
　実施方法：　県内在住者9,300 人に「健康保険証廃止に関するアンケート」を依頼。
　　※9,300 人の内訳は、茨城保健生活協同組合（5,000 人）、医療福祉生活協同組合いばらき（3,500 人）、翠清福祉会（800 人）
　回答数　：9,300人に対し、619人が回答（回答率6.7％）

【調査結果】

問1）回答者の年代（人数）

問2）健康保険証廃止について、どう思うか？

問3）マイナ保険証を利用することについて、どのように思われるか？

問4）マイナ保険証を持っているか？

問5）マイナ保険証を利用したことがあるか？（利用したことがある場合、その感想）
　※問4 で「持っている」と回答した方（214 人）に占める割合

【マイナ保険証利用者の感想について】

マイナ保険証利用に肯定的な意見

• 2 カ所で使用したが、1 カ所では顔認証ができなかった。暗唱番号ではスムーズに認証できた。
• マイナンバーカードでできることが増えれば便利な社会になる。お隣の韓国は素晴らしい。
• 機械に通す感じで手間は感じない。
• とても便利。健康保険証廃止を声高に反対する理由がわからない。
• 全く不自由なく使える。これによって医療システム全体の効率化が進むことは良いこと。一部の不自由やトラブルをもって全体の効率化を止めるのは愚か！不自由を感じる人には個別に手を差しのべればよいのであって、全体を止めるのはおかしい。
• 2 回ほど利用しましたが、機器に当てるだけで確認ができる。待つこともなくできました。カードなので他のカードと一緒に財布の中に入り便利だとも感じました。いろいろなトラブルを考えると時期尚早なのかも。
• 1 回利用しましたが、顔認証も含め特に問題なく便利だと思いました。ただ以前生じた事例のようなアクシデント回避措置が完璧になるまでは、保険証廃止を急ぐべきではないと思います。
• 誤情報が入力されているかどうか試しに使ってみた。大丈夫でした。これを使うと私がかかっている医療機関の情報が、診ている医師がわかるようで、良い点もあるし、心配な面もある。

マイナ保険証利用に否定的な意見

• クリニックでかざしても読み取りできない。
• 何も変わらない。逆に面倒。薬局で使ってみたが出来なかった（原因不明）。ある病院で機械が故障しているため、利用不可のメモがあった。マイナンバーカードを紛失する可能性が増える。紛失した場合は病院にかかれないのか？対策をしてから実施すべき。
• いつも健康保険証とマル福は持ち歩いている。
• マイナ保険証を利用している内科医院（高血圧）では、まだ保険証の人がいるので、どうなるのか不安がある。
• 不安だけど仕方なく、窓口で「マイナンバーお持ちですか」と言われて。
• 受付での操作が面倒だった。
• 保険証の提示も同時に求められた。医療機関でも使いこなせていないのではないか。
• 受付の方にうながされてマイナ保険証を利用しました。私自身は不安を感じているので積極的に利用したいとは思いません。個人情報が流出してしまうのが一番の不安です。
• 紛失した時には恐ろしいので使えない。返上してもかまわない。暗証番号も面倒である。
• 落してしまう（紛失）ことが一番心配。
• 病院で利用してみました。病院のシステムがわからず慣れないでまごついた。今は保険証を使っています。
• 個人医院を開院している友人は保険証廃止になったら医院を閉めるしかないと嘆いています。

問6）マイナ保険証を持っていないのは、何故か（複数回答）？
　※問4 で「持っていないと回答した方（393）